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チャレンジ錦鯉稚魚飼育2005 一粒の輝きから夢を。


Ka1さんの鯉が評判良いですよ〜と報告したら大変喜んでくれて話の流れで今年のKa1さんの紅白の卵(まだ産卵させていません)を提供しても良いですよ〜ということになりました。募集を募ったところ15
名の方が応募してくださいました。敷居が高く感じて応募がなかったらどうしよう〜と思っていたので、とてもうれしいです。 ありがとうございます。




Ka1さん紅白セット親鯉 6月3日

メス親
メス親 67cmぐらい?
4〜5才
鼻付き紅白

フィシュランド
サイトウセンスケ

オス親1
オス親1 65cm前後!?
稲妻模様の紅白
年齢不明


上野紅白
オス親2
オス親2 紅白65cm前後!?
見事な四段紅白
年齢不明

生産者不明
丸プールで寄り添う鯉 丸プールの様子。ホテイアオイとネットに産卵させます。  

なかなか面白そうな組み合わせとなっています。すべてセンスケ系の組み合わせとなっています。夕方に写真を撮ったので写りが悪いのですが、メス親は肌と緋盤が良いです。メス親の緋盤がもっとオレンジ色なので、オス親が少々固めの緋盤をしていますから、ちょうど良いのではと思います。メスが初腹なので、どのような子が出るかは不明ですが期待はしたくなってしまいますね。オスに4段の鯉がセットしてあるので、模様も出やすい組み合わせになっている予定です。

6月3日セット、明日には産卵するか?
残念産みませんでした。生物だからしょうがないですね。



こういうこともあろうかと、もう1セット用意してあった方が産卵したので、この鯉たちが親になります。こちらは骨格が優先になるセットだと思います。どちらも楽しみな本命だったのですけど、上のセットは残念でした。


メス親 たぶん75cmは超えています。80cmはないです。

飯塚センスケ

オス親1


もも太郎紅白

オス親2

   

オス親1がひじょうによい親の質を持った鯉です。なかなかいないんですよこういうオスは。親の質がよければどんなメスと組み合わせてもいいというわけでもなく、やはりオス・メスの組み合わせには、それぞれが持った相性とか、できてほしい子をイメージしたときに親が持っている質(形質)を考えてセットしないとダメなようです。質が最高同士をかけても(質的な)相性がよくないと鯉は平凡なようです。

このメスも親としてかなりのものですけど、(高い次元の話では)オスの力から見ると少々力不足のようです。もう一段上のメスを合わせれるとオスと釣り合いが取れるようですよ。しかし、そんなメスめったにいません〜。とはいえ、この組み合わせは一度、一昨年に結果をだしているペアですのでなかなかではないかな〜と楽しみにしています。そう簡単にいかないところが鯉の難しいところなんですけど。でもそれが夢でロマンで楽しいところです。ジャンボを狙う組み合わせとなっています。

ぜひ、毛子を楽しく育ててみてください。餌代を惜しまず(笑)、赤虫が食べれるようになったらじゃんじゃんあげてくださいね。


卵からの飼育のPoint


卵、毛子についての基礎知識。
(水槽やFRP水槽など、田んぼ以外で育てる場合です。)

未受精卵は、真っ白になっていきます。受精卵は少し黄色見かかった透明のままで、そのうち目が見えるようになります。孵化する寸前は卵の中でぐるぐる回転しています。

卵を産卵後、受精卵は水温25度で3日後孵化します。23度以下ですと4〜5日後孵化します。

孵化後、すぐは泳ぎださず、壁などにくっついたりしています。孵化後1週間は毛子はとても強いです。お腹に養分をもっていますので食べなくても大丈夫です。

10日間ほどたつと、ミジンコが良い餌になりますが、なければ、毛子用のマッシュといわれる微粉末の餌、あるいは、餌を乳鉢等で自分で細かくすりつぶしても良いです。

昔、私がメダカを卵から育てていたときは、熱帯魚用の餌でフレーク状(いろんな色の薄い膜状になったものが混ざって入っている餌)の物を乳鉢でまとめてすりつぶして、ビンに入れて使用していました。フレーク状の餌は軽く柔らかいのでとてもすりつぶしやすいです。生まれてすぐのメダカの口にも入りました。それぐらい粉にしなんですけど、乳鉢があれば簡単です。

ミジンコを漬物をつけるようなタライで増やすのも良いです。鶏糞を気持ちだけ入れて、田んぼの土(あるいは種ミジンコ)でも入れておけば増えていくはずです。ちょっとポイントなのですが、ミジンコは綺麗でない水で増えますので、そのまま掬って水槽に入れると、水槽内の水が汚れてしまいます。水槽の場合、なるべく水質が落ちない方が良いですので、ミジンコを網で掬ったあと、バケツにでも汲んでおいた水で、しゃばしゃばと洗ってから水槽に入れると良いです。これでミジンコの水と水槽の水が混ざることがありません。

用水路のような所からミジンコを採取して与える場いいでも、一旦、洗ってから与えた方が良いですよ〜。

90cm×45cm×45cm水槽で、毛子は300匹が限界です。最終的にこの中から10匹残せば十分です。




○ 孵化後の育て方(Ka1さんの場合です。)すべてにあてはまるかどうかは不明です。

水槽で毛子を育てることを前提としています。

準備、
卵を孵化させる容器(タライ)と、実際に育てる水槽(タライ)を分けておき、水槽(タライ)にはあらかじめ水をはって(濾過機もなし)、水槽表面(タライ表面)に小さな藻がつくようにしておきます。
藻のついてきたタライ タライの周りに藻が生えてきます。これを毛子がしばらくたつとつつきます。

卵の孵化とその直後。
卵が孵化した水は、残った未受精卵(真っ白になる)や卵のカラなどでどんどん腐ってきます。毛子がある程度ほぼ孵ったら(孵化後、毛子は底とか側面とかにくっついていますが、2〜3日で泳ぎ始めます)、毛子だけ網で掬って飼育水槽に移し変えます。とにかく孵化後一週間は毛子は強いですので、水の温度あわせ等はいりません。掬ってぽちゃんです。
孵化させるものはタライでも何でも良いです。孵化するまではきちんとエアレーションをしましょう。孵化して水槽に移したらエアレーションは緩めます。そうしないと毛子が水流でぐるんぐるんになってしまします。水温は25度以下にならないようにしておきます(望ましい)。

孵化して水槽に移したら。
水槽に移して14日間(2週間)はなにもあたえません。水槽についた藻をつついています。
こんな感じです。
藻のついた水槽 こんな感じで藻のついた水槽に入れておくみたいです。この中に孵化して3日後のぐらいの毛子を入れて一週間ぐらいの状態のようですので、ちょっと藻もかじられて、当初より薄くなっているはずです。
2週間目から(孵化後、14日前後)
2週間目から餌を与えていきます。餌は、1日3回、毛子の口に入るようなもの、卵の卵黄(ひとかけら少し目の細かい小さなタモあみで、水にこすように溶かします。軽くファ〜と水に溶ければそれで十分)、マッシュ(毛子用の人口餌、乳鉢等で粉にした餌でも十分)、ミジンコ(ミジンコの親はたべられませんが生まれてきた子をたべる)をあたえます。これらの餌を混ぜても与えても良いです。

虫眼鏡で拡大して観察すると、毛子がパクパク食べています。そのうち毛子は透き通ってみえるので、口から糞まで食べ物がつながっているような状態となります。それを1週間続けます。

3週間目から(孵化後、20前後)
冷凍赤虫を
カッターで削ってあたえます。赤虫は削ったのをあげてみて食べるようならその後も与えていきます(食べないようならまだあとです)。食べられる分をみて量を増やして行きます。1週間ぐらいすれば、赤虫を削らなくてもつつきながら食べるようになってきます。あとは人工の鯉の餌が食べられるようになるまで赤虫をあげましょう。鯉の餌が食べられるようになっても、赤虫をあたえるのは大変よいです。

20日ぐらい立つとミジンコの親も口に入るようになります。


現在飼育中の例(紅九紋竜)

Ka1さん宅では、5月9日に孵化した紅九紋竜の毛子を泳ぎ始めてから、120cm水槽に200匹いれて、本日6月3日時点(約1ヶ月)で1匹3cmぐらいまで成長しています。

6月3日の様子。

現状ですと、1日4回、赤虫を1回につき1ブロックあげているようです。水はヒーターにて25℃設定(そうそう点灯しませんが)、3日1回、1/3程度水換えをしているようです。

すでに稚魚の大きさになってきているので、上部濾過糟も動かしています(60cm用のを一つ)エアレーションは、もう稚魚が大きくなってきているので、がんがんエアーを送っています。

紅九紋竜稚魚水槽120cm
120cm水槽の様子 
3cm程度に成長した稚魚が
200匹入っています。

120cm水槽拡大
120cm水槽拡大部分。
6月4日現在、餌の赤虫も1日6ブロックに増えたそうです。

6月5日(日)の様子。

写真1
6月5日目時点の稚魚

ほぼ1ヶ月

写真2
冷凍赤虫を食べる。
本日4ブロック目

写真3
黄身とマッシュをまぜた物を食べる

写真1 ほぼ1ヶ月の写真、大きくなってメダカの様。かなりのエアーがだしてあるのですけど、そこの向かって泳いでいっています。もう腰ができてきた感じです。泳ぎが力強くなりました。
写真2 冷凍赤虫にかぶりついています。今で1日6ブロック。これからも増えていきます。
写真3 黄身とマシュを練って団子にしたものをそのまま入れてあります。団子の大きさ2cm×2cm×2cm。

餌を与える時は、濾過槽とエアーを止めます。そうしないと餌が水中を舞って、水も汚れますし、濾過槽に吸い込まれてしまいます。見ている間に餌がなくなるので、食べ終わったら濾過槽とエアーを付けるのを忘れないでくださいね。
これぐらいの大きさになると鱗の状態がわかってきつつあります(ドイツ鯉なので無駄な鱗はない方が良い)。目に見えます。

6月16日(木)の様子。


6月16日

紅九紋竜が大きいのは7cmぐらいまで成長していました。もう九紋竜と分かります。この前(日曜日かな)選別したようで、120cm水槽に100匹程度いるようです。毛子200匹いれて、一匹も落さずここまで育てるので、すばらしいな〜と思います。将来性が分からないので、黒いのと白っぽいのを入れてあります。さんさん倶楽部の稚魚配布のとき、黄色っぽい(白っぽい)のは墨が出ないのではという話でしたが、白っぽいのに墨が出ているのがいます。黒は九紋竜、白っぽいのは紅九紋竜!?そんなにうまく行くことではないと思いますけど、今後の成長が楽しみです。



現在飼育中の例(昭和三色)

5月22日(日)産卵。5月29日(日)黒子選別。



写真1
生後2週間目の昭和の毛子

写真2
黒子がいっぱい。

写真3
黄身を与えるタモ。

写真4
卵を与えた直後、

6月5日(日)の様子。
写真1 生後2週間の毛子の入った90cm水槽の様子。エアレーションも少ない。
写真2 生後2週間の毛子の拡大写真。メダカの子どもぐらいの大きさ。
写真3 ゆでた黄身を与えるための、普通のタモ(金魚とかをすくう四角い白い目の細かいネット)。タモにひとかけらのゆで卵を入れて、ネットを指で押さえるようにして、水の中に入れてもむ。ファーと白い煙がでたぐらいの感じで餌は十分。

写真4 ゆでた黄身を与えた直後の写真、黄色い円の中で煙がまっているように見えるのがゆでた黄身。90cm水槽の端ぐらいに煙がまったような状態。ほんと少ない印象をもちます。それでも素出すのですからすごいですね。

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