コイパーク総合メニューに戻る

コイパーク流 錦鯉の水槽飼育手順(飼育方法・飼い方)



錦鯉の水槽飼育に挑戦してみよう!


水槽飼育をはじめるには、このような手順が一般的だと思います。準備も飼育も決して難しいものではありません。
特別な物が必要なこともありません。普通の観賞魚と同じだと思います。金魚や熱帯魚と同じです。

人生一度は鯉を飼おう!。

みんなで錦鯉を飼育してみましょう!。
一人でも多くの人にチャレンジしてもらいたいと思います。
理由は楽しいからで〜す。(^^♪


○ 水槽飼育に必用な物(用品)。

水槽+濾過機+エアーポンプ+ヒーター(冬場のみ)+水槽台。となります。

水槽
水槽は60cm、か、90cmが手軽です。この大きさまでならガラス水槽で十分です。どこでも売っていますしね。
初めての方でも、60cm水槽なら3匹90cm水槽なら6匹ぐらいまでは大丈夫だと思います。(1匹15〜20cm程度)
上達すれば、90cm水槽ならもう少し数が増やせますよ。私の家は90cm水槽に平均10匹ぐらいいます。
90cm水槽には、奥行きが45cmと60cm水槽と同じ幅で奥行きが短い水槽があります。奥行きがあるほうが水量は多くなりますが、場所がないと言うときは、60cm水槽と同じ奥行のタイプでもかまわないと思います。

距離が長い方が鯉も泳ぎやすいので、購入面も含めてお手軽な90cm水槽がオススメです。120cmだと見ていて余裕が出てきます。置けるなら大きい水槽の方がよいです。

濾過機(フィルター)
ポイントは濾過機で、上部フィルターと外部フィルターがあります。 フィルターの役目は、ゴミを濾しとるのではく、フィルターにバクテリア(有用細菌)を定着させて、魚を飼育するとどうしてもでてくる有毒物質(アンモニア)を分解してもらうのが目的です。フィルターを付けてバクテイアが繁殖することで水質が保たれ、水槽で魚が暮らせるようになります。

利点、欠点は以下のような感じです。

上部フィルター 外部フィルター
利点 どこでも売っている。
値段が安い。
フィルターを止めなくとも水を交換できる。
動作音が静か。
耐久性が高い。
欠点 耐久性に劣る。
水が落ちる音がうるさい。
値段が高い。
見栄えがすっきりしない(ホースの取り回し)
水槽より下におく必要がある。

私は外部フィルターが好きです〜。値段が高いのですが長持ちするので初期投資がかかりますが、耐久年数を考えればお得です。ただいま外部フィルターの写真しかなく、上部フィルターの写真がなくてゴメンなさい。上部フィルターでは高性能なレイシーRF-90などは、ちょっと高価ですがたしかに浄化能力は高いです(ただいま愛用しています)。


外部フィルターなら、おすすめはエーハイム社製のエーハイムエコシリーズ
すべてセットになっていますし、呼び水機能もついているので、ホースを口で吸う必用がありません。また、ほとんどの部品が個別に手にはいるので、万一の破損の場合にも交換修理できます。

60cm水槽なら、エーハイムエコ2233、90cm水槽ならエーハイムエコ2235程度が必用となります。
濾材が、スポンジフィルター のみとなっているので、フィルターはセラミック(リングチップ)で出来た物に換えた方が良いと思います。
写真のものは直径が1.4mm これ以上小さいと鯉の場合、目詰まりすると思います。

鯉は糞が多く出るので(それだけ餌を食べるのだとおもいます。)、でろ材が目詰まりしやすいので、目の荒いろ材を使うのがポイントです。目が細かいと目詰まりしてそこから水が必ず腐ります。そして体調を崩して病気になります。水をいかに腐らせないようにフィルターをセットするかが鯉飼育の大きなポイントです。それには、目の荒いろ材を使うのが一番良いですね。

エーハイムでいうところの荒めフィルターでも細かすぎると思います。


水槽台
60cm水槽で60kg、90cm水槽で180kgを支えないといけないので、
出来れば専用の水槽台はほしいところです。

我が家では、温かみのある木の水槽台を使用しています。

写真は60cm水槽用です。


エアポンプ+エアストーン
各社出ているのですが、なるべく音の静かな物を選んだ方が良いです。
(パッケージに静音タイプと書いてあると思います。)オススメは水作シリーズです。かなり静かです〜。
ストーンはなるべく細かい泡が出る物の方が、水槽が華やかで楽しめると思います。
オススメはイブキストーン。いろいろな物が出ているので試してみてください。数百の安い物は接着剤でくっつけてあるだけなので、使っているにすぐにボロボロになります。1000℃以上!?で焼いて製作したストーンを使用してください。結局、その方が長持しますから結果的にやすいですしね〜。

ヒーター
冬場に温度が15度を切ってくる場合、餌がやれなくなりますし、昼間と夜の温度差が大きいと鯉が体調を崩します。餌やりは錦鯉飼育の大きな楽しみですから、冬場はヒーターを使用した方が楽しいでしょう。水度は20度ぐらいあれば十分です〜。


1-水槽のセッティング。

水槽を置く場所を決めたら、濾過機をつけ、エアーポンプを設置します。


水を入れまーす。
水道水で十分なのですが、水道水には塩素が含まれているのでハイポを入れて中和しておかないといけません。中和しないと塩素で鯉がエラをやられて死んでしまいます。必ず中和してください。

水が入ったら、濾過機、エアーポンプを動作させ、問題がないかチェックします。
水槽を置いている台に無理な力がかかっていないかも重量なポイントです。よく確認してくださいね〜。



2-錦鯉を購入する。

鯉の購入は、鯉屋さんにいって一番気にいったものを購入するのがポイントです。気に入った物が複数あって絞りきれない場合、値段が(出せる範囲で)高いものを選びましょう。高い鯉を購入すると、死なれるとショックが大きいのでそうならないように、一生懸命世話をしますし、よく観察するので、上達が早いと思います。人間って薄情なもので、あまり安いと、ま、いいか〜!って気持ちが出てきます。

鯉を購入する際、鱗に充血のある鯉や、ボーとして元気のないものは選んではいけません。病気を持っている(発病している)可能性があります。健康そうなのを買いましょう〜。



3-錦鯉を購入してきたら。

鯉を購入すると、お店でビニール袋に酸素つめしてくれると思います。
家に帰って来てもすぐにビニール袋を開けてはいけません。
まず、水槽の温度とビニール袋の水の温度をあわせて、鯉に負担がかからないようにします。”温度あわせ”といいます。)

温度あわせの仕方。水槽にビニール袋ごと30分〜1時間ぐらい浮かべておけば良いです。

温度あわせが終わったら、 ビニール袋の輪ゴムをはずして、鯉だけを水槽に移します。このときビニール袋の水は水槽に入れないようにしてください。(お店で酸素づめしてくれるときに、病気予防用に薬を入れてある場合があります。)

------病気を水槽に持ち込まないために。-----


水槽に病気を持ち込まないために、すぐ水槽に入れるのではなく薬浴(隔離)という方法をとることが多いです。これは各個人やり方はいろいろです。薬を使う人、塩を使う人、いろいろですが、私は、水だけの場合が多いです。薬を使わないのに薬浴という表現も変ですが許してください。

以下では、定番の0.5%塩水を作って使用する場合が書いてあります。

私はタライで行ないます。ホームセンターで買いました。千円しません。
タライに水+0.5%食塩(60Lですと300gの塩)を入れてエアレーションしておきます。
購入時は、このような形でビニール袋入っていると思います。
まずタライの水の上にビニール袋を浮かべて温度あわせをします。30分〜1時間以上。

鯉のみ
をタライに移して(ビニール袋の水は入れません)、数日間(3日間ぐらい)様子を見ます。この間に鯉の糞を排出させます(餌を与えなければそれでOK)。とにかく鯉屋さんで食べた物を全部出させて、自分の水槽に入らないようにします。
この間に、体調が大丈夫かもチェックします。調子が悪ければ何かしら兆候があるはずです。
飛び跳ねて死なないように、網をかけておきます。


薬浴終了後、ビニール袋にタライの水と鯉を入れて、水槽に15〜30分浮かべて温度あわせさせます。そして、水槽に鯉だけを移します(ビニール袋の水は入れません)。水槽の水はあらかじめ、エアレーション(空気のぶくぶくですね)しておいてください。そうしておかないと、水槽に移したあと鯉が苦しくなってしまいます。


4-鯉が無事に水槽に移せたら。

すぐに餌を与えてはいけません。鯉も水が変わるわけですから体が慣れるまでストレスがかかります。2〜3日ぐらいたってから少量づつ与えていきましょう。1週間ぐらい餌を食べなくても死ぬことは絶対にないです(死ぬようであれば、他になにか原因があります)。鯉を死なす一番の原因は餌のやりすぎです。鯉も餌が欲しくなって寄ってくるので、ついあげたくなるんですけど、与えすぎには要注意です。特に飼育を始めて間もないうちは少な目を心がけた方が良いと思います。


5-水槽に鯉が入ってからは。

一週間に3分の1〜2分の1ほど水を換えればよいと思います。鯉の密度によっては、これより少量の水換えでよい場合もあります。

初めは水道水ですが、鯉を入れると、だんだん有用バクテリアが濾過材に繁殖してきます。これが水を綺麗にしてくれます。ただ、バクテリアは急に繁殖しませんから、当初は活性炭等を入れて有害物質を吸着させるとか、水替えを頻繁に行なうかしましょう。バクテリアが繁殖して鯉が暮らしやすいいい水になることを、水がこなれる、水が出来るといいます。一番大切なのは、上にも書きましたが餌を与えすぎないようにすることです。餌を与えすぎるとどうしても水を痛めやすいです。たくさんの糞もでますから、、。


6-鯉が水槽になれない。

水槽に入れると(特にライトを付けると)、鯉が暴れたり、ぶつかったりしますが、しばらくはガマンしましょう。なるべく同じリズムを保つのが大切です。ライトを付ける時間を決めたり、餌を上げる時間を決めたり等です。鯉にも性格があるようで、なれるまで時間がかかる場合がありますが心配は要りません。いずれは絶対に慣れます。私はライトに慣らすのに、3ヶ月以上かかったこともありました〜。でもその鯉たちも今ではへっちゃらです。ライトになれない(環境になれない)のは時間が解決してくれるのを待つしかないです。


楽しい飼育は楽に飼育することから。

たくさんの鯉を飼いすぎないことです。同じ水槽でたくさん鯉を飼うために、濾過器(フィルター)を2台つけたら、確かに飼育できる数は増えますが、フィルターを洗ったりする手間も2倍になります。手間がかかれば、それだけの時間が要るわけですし、時間がとれずにメンテが出来ないと水の調子を悪くしてしまいます。

少なめに飼っていれば、少々管理をサボっても問題ありません〜。反対に多めに飼っていると管理をサボる=水を壊す状態となり、結果として鯉を病気にさせてしまいます。水を良い状態に保つのも難しくなりますから病気を治すのも一苦労です。

年中病気と闘うことになってもつまりませんし、水槽のメンテに時間をとられて鯉を眺める時間がなくなっても
すまりませんから、楽に飼育できる環境を作るのが一番ですね。

狭い水槽でたくさん飼うためにフィルター等にお金をかけるなら、大きな水槽に変えた方がはるかにメンテが楽になりますし、結局つぎ込むお金もそう変らないと思います。水槽の大きさ(水量)と鯉の数のバランスは、楽しい鯉ライフには欠かせません。これらは鯉に限らず、観賞魚ならみんな同じだと思いますよ。

コイパーク総合メニューに戻る